スラグ舗装の特徴

「透水性高炉スラグ舗装」と「土系舗装(マサ土舗装)」との比較

透水性高炉スラグ舗装は、土系舗装(真砂土舗装)の欠点を克服した、耐久性、透水性、保水性等に優れる歩行者系舗装材です。

土系舗装(マサ土舗装)は、施工が簡易ですが、施工品質を均一にすることは難しく、耐久性も高くはありません。

「透水性高炉スラグ舗装」と「土系舗装(マサ土舗装)」との比較
性能項目 カラーサンド(透水性高炉スラグ舗装) 土系(真砂土)舗装
概要 骨材に多孔質形状の高炉水砕スラグを使用することで、透水性と保水性を両立させている。高炉水砕スラグは高炉セメント同様に長期強度が増進するため、耐久性にすぐれる。 真砂土をセメント、またはマグネシウム系のバインダーで固めている舗装。施工の簡易さがメリットだが、品質の均一化は難しい。透水性・保水性・耐久性等の機能は低い。
曲げ強度 30kgf/cm2以上 10kgf/cm2程度
透水性能 2.0×10-2cm/sec以上(0.02cm/sec) 1.0×10-5~10-7cm/sec程度(0.00001cm/sec)
※カラーサンドの2千分の1以下(透水性はほぼ無い)
保水性能 0.23g/cm3
保水性舗装各種の中では非常に優れている。
t=7cmの場合、1㎡で16ℓ保水する
骨材が多孔質でないので保水力は極めて低い。
透水性能が低く、浸透量自体が少ない。 
吸水性能 80%以上(30分後)一般的な保水性インターロッキングブロックで70% 多孔質形状ではなく、毛細管現象が起こらないため、ほとんどない
耐凍害性 寒冷地・積雪地の施工でも凍害発生なし(東北15年経過) 冬期の「凍結融解」に弱く、表面に剥離、ひび割れ発生
耐用年数(平均) 15年以上経過しても十分「舗装機能」を維持 3~5年で表面が劣化。表面剥離、凸凹状態になり歩行性に著しく支障をきたすケースが多い。
舗装色 標準5色(ソフトレッド・ライトブラウン・イエロー・サンドベージュ・ナチュラル) 薄茶色1色の他、赤、濃茶など
施工性 現場混合方式。配合量、混合時間を均一に管理することが出来る。 袋入りのものを敷均し、水を散布する。非常に簡易だが、施工品質を均一にすることは極めて困難。
現場品質管理 現場ごとに「曲げ強度試験」の供試体を作製し公的試験機関にて試験実施。また施主・元請業者が立会い「現場透水試験」を実施。 現場ごとの曲げ強度試験及び現場透水試験は、殆ど実施していない。

「透水性高炉スラグ舗装」と「土系舗装」経年比較

■同じ現場で、同時期採用された「透水性高炉スラグ舗装」と「土系舗装」の経年変化の状況
<施工場所> あけぼの子どもの森公園/飯能市(平成9年7月 施工)

  6年後
(平成15年8月撮影)
11年後
(平成20年5月撮影)
16年後
(平成25年8月撮影)
透水性高炉水砕
スラグ舗装
6年後 11年後 16年後
16年経過後も、舗装の傷みは少なく、歩行性は良好です。
土系舗装 6年後 11年後 16年後
凍結融解や、水の流れなどにより、劣化が進み、表面が削れ、段差が生じています。

カラーサンド・現場品質管理要領

1)混合作業

配合管理 現場で使用するミキサー容量に応じて標準配合設定に基づいた1バッチ当たりの各材料の配合量を計量器を使い正確に設定する。(特に水セメント比を重点的にチェック)
時間管理 ミキシング所要時間はタイマーを使用し、各材料のミキサーへの投入順序を守り攪拌時間を一定時間にセットし、1バッチごとに規則的にミキシングを行う。
強度管理 現場にて試験体40×40×160(m/m)(3連式鋼製型枠使用)を製作し、材令28日曲げ強度試験を公的試験機関に依頼する。(JISR5201「セメント物理試験」に準拠)
材料試験成績管理 各材料の品質については出荷時における製造元の試験成績表又は化学成分表等品質を証明する書類を必ず提出するものとする。

2)舗設作業

透水性能管理 舗設完了し、養生期間終了後に透水性能を確認するため透水試験器を使用して現場透水試験を実施する。
舗設作業管理 「施工マニュアル」に基づいた敷均し、転圧締固め、仕上げの標準的作業手順と作業内容を施工指導員を通じ周知徹底する。
養生管理 舗設完了後、養生シートを必ず使用し、所定の期間、養生を完全実施する。

(注)本舗装は「コンクリート舗装」のように大型車通行を対象とした車道舗装ではなく、あくまでも歩行者系道路舗装を対象としていること、並びに材料配合においても粗骨材は使用しておらず、純然たる「コンクリート舗装」とは区別されるものである。
従って本舗装は、材料特性(高炉水砕スラグ)を生かした独自の品質管理を採用するものである

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